良い転職エージェントを選ぶポイント3
業界・専門分野に強いキャリアコンルタントが在籍しているか?
転職エージェントを利用するにあたって、あなたと企業の間に入って仲介的な役割を果たすキャリアコンサルタントの力量は、結果を大きく左右するファクターの一つだ。さて、ここで質問。元々はその業界出身者で専門分野に従事していた経験のあるベテランキャリアコンサルタントと、新卒からのたたき上げでまだ学生のようなあどけなさが残る駆け出しキャリアコンサルタント。同じ求人を紹介されたとしたら、あなたならどちらに自分の人生の転機を託しますか?
見当違いの仕事を紹介し続けるキャリアコンサルタント
「“転職エージェント”というからには、さぞかし業界に精通していて、実績も豊富なキャリアコンサルタントがいるだろう」とあなたは思うかもしれない。結論から先に言ってしまうと、残念ながら全員が全員そうではない。社員が30人以下の規模でスカウトをメインで行っている”サーチ型”の転職エージェントであれば、ベテランまたは業界に精通しているキャリアコンサルタントが、あなたの希望と経験および転職市場から的確な求人を紹介してもらえる可能性が比較的高いかもしれない。それでも業務が専門的であればあるほどその業界、業務に精通しているキャリアコンサルタントは限られてくる。
私の経験で話すと、雑誌編集者の時代に転職エージェントを利用した際に、10社スカウトしてきた転職エージェントのうち、3分の1は見当違いの求人を紹介してきた。例えばゲームクリエイター、Webデザイナーなど、編集者に求められるスキルと前述の仕事に求められるスキルの違いを「私はまったく理解していません」と宣言してしまっているようなもの。肝心なところを理解していないエージェントには関わるだけ無駄ともちろん無視した。 今、考えるとなんとなく理由は分かる。エージェントが使用しているマッチングシステムが、ゲーム業界、Web業界の仕事がクリエイティブ系か何かのカテゴリーで一緒にされているため、その業界に詳しくないコンサルが「同じくくりだしこれいけるでしょ」程度の感覚で機械的にマッチングしているからだ。
業界に精通して頼れるキャリアコンサルタントを見抜くには?
前述のように、スカウトの時点で見当違い、またはブラックの誉れ高い求人を送りつけてくるエージェント(コンサル)は関わらない方がよい。基本的にスカウトであれば、スカウトしてきたキャリアコンサルタントの名前と社名を検索してみることをおススメする。表に出して恥ずかしくない実績のあるキャリアコンサルタントであれば、自社サイトや関連するサイトに紹介されているはずだ。年収1000万以上のハイクラスのヘッドハンターではない限り、いまどき“顔が見える転職エージェント”で安心感を与えるが当たり前なので、最低プロフィールは掲載されているはず。そこでコンサルのバックボーンや経験、専門をある程度知ることはできる。
専門性・実績に自信のあるコンサルであれば、インタビュー記事や成功事例、業界動向、コラムなど多くの記事がヒットしてくる。そこから得られるものは大きく、専門の深さ、自分との相性なども読み取ることができる。逆に検索しても情報が出てこないコンサルは経験が浅く実績が乏しいか、今どき、検索してすぐ調べることも理解していない情報感度の低い転職エージェントと思って間違いない。
自ら転職エージェントを探す際も同様、自分の業界・業務に精通しているコンサルタントが在籍しているか、目星をつけた転職エージェントのサイトにアクセスして上記同様のことを試してみてほしい。
自分の専門、業界に属していたキャリアコンサルタントがいれば信用できるか?
特にエンジニアなど高度専門スキルを要する業務になればなるほど、経験者ではないと理解できない領域なので、知識という点ではまったく関係のない業界出身者よりもアドバンテージがあり、相談するほうも安心できるところはある。ただ100%間違いないか? というと私はそうではないと思う。だってその世界で成功していたらキャリアコンサルタントになってますかね? なってないですよね。基本的には業界に見切りをつけた方、または出世の道を閉ざされてしまった方がこの世界で心機一転を図っているケースが多い。
なかには高い志をもってこの世界に飛び込んで来ている方もいるので一概には言えないが、業界出身者だからというだけで100%信じてしまうのは禁物。そこにあぐらをかいて、最新情報のキャッチアップを怠ったり、中立的に旧競合他社を評価できなかったり、先輩風を吹かせて上から目線での対応になったりと弊害もあるからだ。
最終的に決める力をもっている敏腕キャリアコンサルタントは、業界出身者ではなくても、持ち前の努力およびコミュニケーション力で、業界の事情に精通し、人を見る確かな目を持ち、優良企業との信頼関係が築けている。


