良い転職エージェントを選ぶポイント

転職エージェントのメリット1
一般に公募されていない非公開求人を持っている

私ごとで恐縮ですが…

私自身も実は3回転職を経験している。そのうち2回は転職エージェントのお世話になっている。転職エージェントからスカウトを受けて、はじめてキャリアコンサルタントとの面談に出向いたときのこと。持参した職務経歴書を元に、これまでの経験や転職にあたっての希望を伝えていくと、「ではこの求人はいかがでしょう」とコンサルタントから手渡された求人票には“Confidential”の文字。私が怪訝な表情を浮かべていると、「それは企業様からのご要望で一般には公開していない求人なので、よそでは一切口外しないようお願いいたします」と釘をさされた。なんだか怪しい、でも自分が特別な存在になったみたいでちょっと気分がよい。結局、その求人には応募はしなかったが、世の中には求人サイト・求人誌では公募せず、転職エージェントに人選を託す求人もあることを知った。その後、自らがハイキャリア層向け転職情報誌の編集者、転職エージェントサイトのWebプロデューサーとして、人材ビジネスの業界と深く関わりを持つようになって、次第に求人を非公開にする事情が分かってきた。

企業が求人を非公開にする理由

企業が求人を公募しないで、非公開で転職エージェントに人選を託す理由はいくつかある。まず一つにはマネジメントのポジションをリプレイスする場合。外資系企業においてはよくあることだが、高額な報酬で雇ったものの期待したパフォーマンスを発揮していない、今後も期待薄と見切りをつけるやいなや代わりの人材の獲得に動き始める。そのポジションに穴を開けるわけにはいかないので、懇意にしている転職エージェント、エグゼクティブサーチに隠密裏に人選を依頼。その動きが知れて、あらぬ推察を呼び予測不可能な事態が起きないよう、社内では経営陣と人事などごく一部の人間にしかその動きは知らされておらず、まさにconfidentialな求人となる。その後、後任が見つかれば、現職マネージャはあっさりと解雇の憂き目に。ドライかつ恐ろしいが実際に私も外資系企業在籍時に、要職に就く方が突然解雇されるのを目の当たりにしている。しかし数日後には何事もなかったかのように、新しいマネージャが就任しているのだ。

二つ目は、新規事業を立ち上げるにあたって外部から即戦力を採用したいが、競合他社にその動きを知られたくない場合。営業戦略であったり、世の中にはまだ出ていない斬新なサービスであったり、公募することで募集要項などから思惑をライバルに推察され、先に手を打たれることを避けるためだ。自分が最初に紹介されたconfidentialな求人票はまさにこれだった。詳しくは書けないが、すでにガリバー企業が市場シェアを握っている業界において、ニッチな分野で専門性を打ち出し、巨大市場にうって出ようというものだった。アイディアは新鮮で興味を惹いたが、ガリバーに先に越されたら確かにひとたまりもなく、今思うと非公開で人を集めたい事情も理解ができる。

三つ目は、大手企業が人気のあるボジションでピンポイントの募集をかける場合、例えば広報宣伝やマーケティング職など。広告業界においてナショナルクライアントと称される莫大な広告予算を持つ大企業のマーケティング担当者ともなれば、広告代理店にとっては神様のような存在。年間うん億円の広告予算を任せてもらえるのであれば、接待にいくら使おうが安いものである。
ゆえに募集が公にされれば、経験者だろうが未経験者だろうがそんなことはお構いなしに応募者が殺到する。1名募集に1,000人、2,000人はざら。人事担当者にとっては1人を採用するのにそんなにこられては、その対応だけに追われてしまいたまったものではない。ゆえに転職エージェントに非公開求人として人選を託し、厳選された候補者から選考するほうが効率的なのだ。

転職エージェント側の事情で非公開にしているケースも

ここまでは企業側の要望によって、非公開になっている求人のケース。ここからは転職エージェント側の事情で、非公開とうたっているケースを紹介しよう。

一つは企業から独占または絞られた数社のみが求人票をもらっている場合。転職エージェントも競争が激しい世界なので、競合他社に自社サイトに掲載されている求人を見て、クライアント企業に営業をかけられのを阻止したいからだ。人材紹介の場合、紹介した候補者の採用が決まれば成果報酬を支払う仕組みなので、企業は求人票を預けるだけではコストは発生しない。企業の人事担当者によっては、営業をかけられれば求人票を託してくれるところもある。転職エージェントにとっては、独自の求人をどれだけ保有しているかが差別化にもつながるので、他社には出ていない人気企業の場合、あえて非公開にするケースも多い。

また、こういうケースもある。
本来は公開しても差し支えないはずなのだが、社名を公開してしまうと、本来ご紹介できない年齢・経験の方からもエントリーが多数寄せられて対応しきれないからあえて公開しない。

同様に公開しても差し支えない求人だが、社名を公開してしまうと、ある意味有名な企業(いわゆるブラック企業)なので、名前を出すことで優秀な方が登録せずに逃げてしまう恐れがあるのであえて公開しない。

そもそも求人票をもらったときに、企業から公開しても良いのか言質をとっていないのでとりあえず非公開にしている。

確かに転職エージェントには、リクナビNextやen社会人の転職情報といった求人サイトには掲載されない、良い求人が非公開求人として保有されている。非公開にしている理由が理由だけに転職エージェントに登録しない限り、そのような求人に出会うチャンスはない。 ただ、転職エージェントが自社のプロモーションに「うちは非公開求人が80%です」などと非公開求人の多さを宣伝文句に使っているケースをよく見かけるが、その中には少なからず上記の転職エージェント事情のケースも含まれているので、そこは注意しよう。

転職エージェントのメリット 求人サイトには掲載されない非公開求人がある 転職支援のプロからキャリアアドバイスを受けられる 書類選考をパスするためのレジュメ作成指導がある 企業、ポジション毎の面接対策を伝授してもらえる 年収などの入社時の条件交渉をしてもらえる
転職エージェントを比較 業界別ランキング